こんにちは!燻製ブロガーのりょう(Twitter)です。
ここでは「燻製チップ」と「燻製ウッド」の違い、使い分けの基準を解説します。
状況に応じてどちらを使うのが効率的か…。これをを見極められるようになりましょう。
燻製初心者の方は、両者の特徴を知ることで失敗を防ぐことにもつながりますしね。
燻製チップと燻製ウッドでは燻煙の出方が全く違うんですよ。
燻製チップと燻製ウッドの違い
それでは早速、燻製チップと燻製ウッドの違いを見ていきましょう。
まずはこちらの表をご覧ください。
燻製チップ | 燻製ウッド | |
熱燻 | ◎ | △ |
温燻 | 〇 | ◎ |
燻煙の安定性 | △ | ◎ |
長時間の燻製 | × | ◎ |
大まかに両者の特徴をまとめるとこんなイメージ。
それぞれ燻煙の出方が違うので、その特徴を活かした使い方がされます。
熱燻には燻製チップ、温燻には燻製ウッド
まずは「燻製法」の違いによって使い分けるケースが1つ。
ちなみに燻製法は「熱燻」「温燻」「冷燻」の3種類あります。
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冷燻はやり方が少し特殊なので省きますが、熱燻と温燻にはそれぞれ最適な燻製材があるんですよ。
- 熱燻・・・燻製チップ◎、燻製ウッド△
- 温燻・・・燻製チップ○、燻製ウッド◎
基本的には、熱燻のように短時間で一気に燻製するときは燻製チップを使い、温燻のように長時間かけてじっくり燻製するときは燻製ウッドを使います。
ただし、食材によっては長時間熱燻をすることもあります。
その際は燻製ウッドを使用した方が良いですね。
燻製チップは短時間で大量の燻煙を出したいときに便利
燻製チップは短時間で大量の燻煙を出したいときに便利です。
火付きが良く瞬発力があります。
だからこそ、10分~30分で一気に仕上げる熱燻にはもってこいというわけですね。
鍋型燻製器や卓上燻製器など、小規模の燻製であれば燻製チップを使うことが多いかと思います。
しかし、チップ1つ1つが燃え尽きるのは早く、長時間やる際は頻繁につぎ足す必要があります。
たまにチップからチップへ上手く火が燃え移らないこともあり、火をつけ直さなければいけないことも…。
燻煙の調整が難しいので、燻製初心者は燻煙の出方に注目してチップの量を調整してみてください。
慣れてしまえば問題なく使えるはずです。
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燻製ウッドは長時間で安定した燻煙を出したいときに便利
燻製ウッドは長時間で安定した燻煙を出したいときに便利です。
例えばロゴスの「消えないスモークウッド」でいうと、1本で約4~5時間発煙し続けます。
安定して燻煙が出続けるので、長時間燻製する際は一度火を付けて放置することも可能。めちゃくちゃ楽ですね。
大容量の本格的な燻製器を使う際は燻製ウッドを使うと良いでしょう。
家庭でやる燻製は熱燻が一般的なので、燻製チップが使われることが多いですが、実は特徴を知ると燻製ウッドの方が万能だったりするんですよ。
唯一気になるのはサイズ感くらいでしょう。
小さい鍋で燻製する際は、燻製ウッドが入らない可能性がありますからね。
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燻製チップと燻製ウッドを使い分けよう!
燻製チップと燻製ウッドの違いはこんなところです。
使われている木材の種類によって多少燻煙の出方も変わりますが、基本的には短時間の場合は燻製チップ、長時間の場合は燻製ウッドといった使い分けをしていただけたら良いと思います。
ぶっちゃけ言ってしまうと、どちらの燻製材を使っても燻製は可能です。
とはいえ、かかる手間が全然違いますからね…。
なるべく最適な燻製材を選ぶのがおすすめですよ。
より快適な燻製ライフを送っていただけたらと思います。
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