こんにちは!燻製ブロガーのりょう(Twitter)です。
今回は100均で購入できる道具のみ使って燻製をしてみました。
いわゆる100均即席燻製器ですね。
普段はちゃんとした燻製器を使っているんですが、今回は100均燻製器でどこまでまともな燻製が作れるのかに注目。
お家で安く燻製を試したいという方は参考にしてみてください。
100均の道具で燻製する方法
それでは100均の道具で燻製する方法を解説しますね。
100均燻製器に必要な材料
まずは100均燻製器に必要な材料から見ていきましょう。
必要なものはたったの3つです。
同じサイズのステンレス製ボウルが2つ。
そのボウルの直径と同じくらいのサイズの網。
そして燻製チップです。
熱燻と呼ばれる熱源(ガスコンロ)を使う燻製法なので、ボウルは必ずステンレス製でないといけません。
また、100均ショップによっては燻製チップが置いていない場合があります。(ダイソーはいろんな種類の燻製チップが売ってます。)
その場合はホームセンターに行ってみてください。
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100均燻製器の使い方
使い方は写真の通りです。
網はもちろん燻製する食材を置くためのものですね。
ボウルは燻製チップの受け皿と、燻煙を中に留めるための蓋の役をしてくれます。
食材の位置がなるべく燻製器の中心にくるようにしたい(燻製チップとの距離を十分に取りたい)ので、ボウルの直径より網が小さすぎるとダメです。
上手くボウルの上部にハマるくらいのサイズの網があれば最高なんですが、ちょっとはみ出すくらいのサイズでも良いかと思います。
あとは火にかけるだけで、燻製チップから燻煙がで始め、ボウル内部で上手く燻製されてくれるはずです。
100均の道具で作った燻製器で実際に燻製してみた
実際に100均即席燻製器で燻製してみたので、その様子もご覧ください。
僕は普段キッチンで燻製する際は「鍋型燻製器」を使ってるんですが、市販のちゃんとした燻製器と比較しながら紹介できたらと思います。
1、ボウルに燻製チップをセット
まずはボウルに燻製チップをセットします。
無くても良いんですが、アルミホイルを敷いておくと片付けが楽になるのでおすすめです。
ボウルのサイズにもよりますが、だいたい10~15gくらいを目安にしてみてください。
ちなみに今回は桜チップを使いました。
2、網の上に下処理した食材を置く
続いて網の上に食材を置いていきます。
今回は「チーズ」「ウインナー」「豚バラ肉」の3つ。
豚バラ肉は塩とブラックペッパーを振ってから冷蔵庫で軽く乾燥させておきました。
食材の表面に水分が残ってると燻製した時に酸味が出てしまうので…。
全ての食材を燻製前に常温に戻しておくこともお忘れなく。
詳しい燻製の作り方は下記の記事でも紹介しているので合わせてご覧ください。
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3、ボウルで蓋をして燻製
あとはボウルで蓋をして燻製スタート。
今回の食材でいうと、だいたい100℃前後で20分ほど燻製してあげれば良いと思います。
弱火~中火でこれくらいの温度になるので、燻製チップから燻煙が出ているのを確認しつつ温度調整してあげましょう。
どうしても、市販の鍋型燻製器と比べると燻煙が漏れ出てしまいますね…。
換気扇の下でやっているのでまだマシですが、カセットコンロを持っている方は外で燻製した方が良いかもしれません。
どれくらいかというと、夕方に燻製して翌朝に匂いが残ってるレベルでした。
無煙ロースターじゃない焼肉プレートで焼肉した時と似てるかも。
やはりキッチン向けの燻製器は相当優秀だということですね。
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4、燻製チップを外して仕上げ乾燥
良い感じの色が付いてますね。
市販の燻製器でも100均の即席燻製器でも、色付きは変わらないということが分かりました。
ただしすぐに食べるのはNGです。
燻製チップを取り除いて仕上げ乾燥することで、燻製直後に残る燻煙の渋みを取りましょう。
最低でも30分。余裕があれば1日くらい置いておくと、燻香が食材に馴染んでより美味しくたべられます。
5、100均燻製の完成
これが100均で買える道具だけで作った燻製器の実力です。
正直見た目は完璧じゃないでしょうか。
個人的に燻製に使うチーズは、高くて濃厚なチーズよりも安くてシンプルなチーズの方が美味しくなる気がします。
また、薄めの豚バラ肉はすぐに火が通りますし、簡単な燻製ベーコン作りにはもってこいです。めちゃくちゃ美味いのでおすすめ。
100均のボウルだとあまり大きな食材は燻製できませんが、工夫次第でどんな燻製も作れると思いますよ。
お試しで燻製するくらいでしたら100均の即席燻製器で十分でしょう。
100均燻製器に使用した道具のその後…
ちなみに100均燻製器に使用したボウルはこんな感じになりました。
蓋に使ったボウルは2~3回程度の燻製ならなんとか汚れを落とせるレベル。
それ以降はかなり汚れてきますね。
他の調理で使うには正直気が引けます。
ガスコンロ側のボウルは熱でボコボコに変形してしまいました。
ペラペラのステンレスですしそもそも100均ですしね…。
これは致し方なしです。
こうなると基本的には燻製用のボウルとして使っていくことになると思います。
どうしても汚したくない方はボウルをアルミホイルで包んでから使うようにしましょう。
100均即席燻製器でも十分に燻製は楽しめます
色付きは問題ないので、あとは食材の下処理とか燻製後の処理によって味に差が出てくるという感じだと思います。
燻製した後に食材が汗をかいていたら、ティッシュなどで早めに拭き取ってあげて下さい。
水分による酸味と仕上げ乾燥にさえ気を付ければ、100均の道具だけでもかなり美味しい燻製が食べられるはずです。
ちなみにこれは感覚なんですが、容量の大きな燻製器を使った方が燻煙の渋みが出ないような気がするので、ボウルはなるべく大きなサイズを選んだ方が良いかもしれません。
やはりロゴスのスモークタワーなど本格的な燻製器を使ったときの方が、上手く馴染んだマイルドな燻製できるような印象があります。
市販の燻製器は必要?
こうなってくると市販の燻製器の必要性に疑問を感じる方もいるかもしれませんが、それはまた別の話です。
市販の燻製器なら、室内に燻製の匂いが付くこともかなり防げるようになります。
またそれだけでなく、燻製をする方なら分かると思うんですが、使用する燻製器の違いによっても味が変わることがあるんです。
たとえば、燻製器に使われている素材の匂いが食材に移るケースもあったりします。
100均燻製器だと、匂いに敏感な方はステンレスボウルの鉄分のような匂いを感じるかも。
実は古い中華鍋を使って燻製したりしても、鍋自体の匂いが移ることがあるんですよね…。
燻製は匂いに繊細な料理なので、これから本格的に燻製したい方は市販の燻製器もチェックしてみてください。
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