こんにちは!燻製ブロガーのりょう(Twitter)です。
ここでは温燻のやり方と特徴を解説します。
熱燻と比べると自宅でやるにはちょっとコツがいる燻製法なんですが、やり方さえ知っていれば簡単にできるのでご安心ください。
ベーコンやハムのように身近な食品にも使われる手法なのでぜひ覚えておきたいところですね。
温燻とは
それでは温燻の特徴を見ていきましょう。
自宅で燻製をするなら熱燻が最も簡単なやり方ですが、本来は温燻が燻製のスタンダードだといわれています。
温燻は30~80℃の中温で燻製する手法
温燻は30~80℃の中温で燻製する手法です。
温度の目安は人によって多少ズレがありますが、おおよその目安として考えていただけたらと思います。
ガスコンロ等の熱源を使うと温度が上がりすぎてしまうので、この温度域をキープするためには少しコツがいるんですよね。
夏場は外気温がすでに30℃を超えているわけですし、熱源を使うと意外とあっという間に80℃を超えてしまいます。
だから自宅での燻製は80℃以上で燻製する熱燻が定番になっていというわけです。
後ほど詳しく紹介しますが、温燻は燻製チップではなく「燻製ウッド」を使って中温をキープするやり方がおすすめです。
1~5時間くらいかけてじっくりと燻製
また、温燻は中温で1~5時間くらいかけてじっくりと燻製します。
それこそ「ベーコン」や「ハム」のように、大きな塊に対してじっくり火を通しながら燻製したい時に適した手法といえます。
燻製は時間をかけるほど水分が抜けて保存性も高まります。
温燻の場合は、だいたい5日前後の保存が可能。
適度に水分が抜けてしっとりと仕上がるイメージです。
以上が温燻の主な特徴となります。
まとめると、30~80℃で数時間かけて燻製し、適度な保存性もあるということですね。
自宅で温燻するときは「燻製ウッド」を使おう
ここからは、実際に自宅で燻製する際にどうやってやるのかを見ていきたいと思います。
先ほど少し触れましたが「燻製ウッド」の登場です。
燻製ウッドを使えば熱源を使わずに温燻できる
燻製材には「燻製チップ」と「燻製ウッド」があるんですが、熱源を使用しない燻製の場合は燻製ウッドを使います。
両者の違いと特徴は下記の記事で詳しく紹介しているのでご確認ください。
あわせて読みたい
燻製チップはガスコンロ等で下から火を送り続けないと燻煙が出ないんですが、燻製ウッドなら一度バーナーで火を付けるだけで燻煙が出続ます。
燻製チップとガスコンロの組み合わせで、30~80℃をキープするのはなかなか難しいんですよね…。
温度を下げると燻煙が出なくなってしまいますし。
燻製ウッドについた火だけでも余裕で30℃を超えますし、長時間燻煙が出続けるので非常に楽に温燻ができるようになりますよ。
使用する燻製器はどんなものでもOK
ちなみに、使用する燻製器はどんなものでも構いません。
燻製チップの代わりに燻製ウッドを置くだけなので、中華鍋を使った即席燻製器でも十分可能です。
ただし、いくら熱源不要といっても耐熱性のない容器は使わないように注意しましょう。
あとは燻製ウッド自体がけっこう大きなものなので、あまりにも小さな燻製器だと使えないこともあります。
ちなみに僕が使ってるロゴスのスモークタワーやSOTOの燻製器は、温燻にも熱燻にも対応しているので便利です。
あわせて読みたい
温燻はやり方さえ分かれば簡単にできる
温燻はやり方さえ知っていれば自宅でも簡単にできます。
熱燻は温度が高くて調整が難しいですが、温燻ならある程度放っておいても勝手に燻煙が出続けてくれますからね。
意外と手間もかからないので、ぜひお家で温燻を試してみてください。